*チュートリアルで試せる内容 [#la4d60cc] -[[可視化インタフェースモジュールの作り方]] -[[パネルサイズに応じた表示更新]] --5)まで、または6)まで -[[フォーカス情報による可視化連動]] --7)まで、または8)まで -[[フォーカス情報による処理連動]] *1)作成する処理モジュールの仕様を決めます [#j34764e3] -[モジュール名] AllKeywords(全キーワード) -[入力] なし -[処理] すべてのキーワードをマトリクス(格子状のセル内)に表示 -[出力] すべてのキーワードを一覧で表示 *2)SampleDisplay2.java を利用して,モジュール作成の準備をします [#bdb2b570] -tetdmのフォルダ内の,moduleフォルダ内のVisualizationModuleフォルダ内にある,SampleDisplay2フォルダを,フォルダごとコピーします -コピーしてできたフォルダの名前を,作成するモジュール名「AllKeywords」に変更します -コピーして作成したフォルダ内のファイル名を変更します --SampleDisplay2.java -> AllKeywords.java --SampleDisplay2.txt -> AllKeywords.txt (テキストファイルの中身も「全キーワード」に変更します) --必要に応じて,モジュール完成後にREADME.txtを修正します *3)AllKeywords.java を編集し,プログラム作成の準備をします [#v2826833] -プログラム中の SampleDisplay2 と書かれている箇所をすべて BarGraph に変更します(コメント内を含め4カ所) ---// AllKeywords.java Version 0.30 ---package module.VisualizationModules.AllKeywords; ---public class AllKeywords extends VisualizationModule ---public AllKeywords() **コンストラクタの記述の修正 [#nd606a02] -モジュールのIDを決め,コンストラクタ内のメソッド setModuleID の引数として与えます(今回は9978とします) public AllKeywords() { setModuleID(9978); // Set your module ID after you have got it } *4)一度コンパイルして,AllKeywordsモジュールの動作を確認します [#q4b257fc] -make または ant コマンドでコンパイルします -コンパイル後TETDMプログラムを起動して,いずれかのテキストを読み込みます -''環境設定''の「ツール設定」で,処理ツール「マイニングなし」のチェックボックスをチェックして,つづけて右の可視化ツールの「全キーワード」のチェックボックスをチェックして,「チェックしたツールをメニューに追加」ボタンを押した後,「設定終了」ボタンを押して戻ります. -パネル上部のモジュール選択メニューで処理モジュールに「マイニングなし」を選び,つづけて「全キーワード」を可視化モジュールに選んで下さい. -楕円とテキストの一文目が表示されるのを確認して下さい (SampleDisplay2.java の処理) -以下,5),6),7),8),9)のそれぞれの修正を終えた段階で,コンパイルして,動作を確認します --7),8),9)の動作確認の方法は,10)を参照して下さい *5)キーワードの一覧を表示するプログラムを作成します [#ea3b3d75] -一つのセルの最小サイズを100x20として,パネルの表示領域を分割します. -パネルのサイズは,paintComponent() メソッド内の,getPanelSize() メソッドの呼び出しにより,変数 sizeX, sizeY に格納されます. **セルのサイズに関する変数を,グローバル領域で宣言します [#c5fe9cb2] int xNumber;(横のセルの数) int yNumber;(縦のセルの数) int cellX;(横のセルのサイズ) int cellY;(縦のセルのサイズ) **drawData() 内でセルの表示,およびキーワードを表示する処理を記述します [#g2cae88e] public void drawData(Graphics2D g2) { xNumber = sizeX/100; yNumber = sizeY/20; cellX = sizeX/xNumber; cellY = sizeY/yNumber; g2.setColor(Color.white); for(int i=0;i<xNumber;i++) g2.drawLine(cellX*i,0,cellX*i,sizeY); for(int i=0;i<yNumber;i++) g2.drawLine(0,cellY*i,sizeX,cellY*i); g2.setFont(new Font("Dialog", Font.BOLD, 20)); for(int i=0;i<yNumber;i++) for(int j=0;j<xNumber;j++) { if(i*xNumber+j == text.keywordNumber) return; g2.drawString(text.keyword[i*xNumber+j].word, j*cellX, (i+1)*cellY); } } *6)マウスで触っているキーワードをハイライトする処理を追加します [#t5f454e6] **クラスの定義を修正します [#r804e1ed] public class AllKeywords extends VisualizationModule implements MouseMotionListener **マウスの座標,触っているキーワードに関する変数を,グローバル領域で宣言します [#qccef511] int mousex; int mousey; int mouseX; int mouseY; int lastTouchedKeywordNumber; int touchedKeywordNumber; **初期化用のメソッドを用いて,マウスモーションリスナーを追加、変数を初期化します [#bff7c994] public void initializePanel() { addMouseMotionListener(this); //MouseMotionListener } public void initializeData() { lastTouchedKeywordNumber = -1; touchedKeywordNumber = -1; } **マウスモーションリスナー用のメソッドをオーバーライドして,マウスで触ったキーワードを特定します [#pd01ef21] //MouseMotionListener public void mouseDragged(MouseEvent me){} public void mouseMoved(MouseEvent me) { mouseX = me.getX(); mouseY = me.getY(); touchedKeywordNumber = (mouseX/cellX) + (mouseY/cellY) * xNumber; if(touchedKeywordNumber != lastTouchedKeywordNumber) { lastTouchedKeywordNumber = touchedKeywordNumber; repaint(); } } **マウスで触ったキーワードをハイライトする処理を追加します [#x53b7c42] public void drawTouched(Graphics2D g2) { if(touchedKeywordNumber >= 0 && touchedKeywordNumber < text.keywordNumber) { g2.setColor(Color.yellow); g2.drawString(text.keyword[touchedKeywordNumber].word, (touchedKeywordNumber%xNumber)*cellX, (touchedKeywordNumber/xNumber+1)*cellY ); } } //////////paint public void paintComponent(Graphics g) { Graphics2D g2 = (Graphics2D)g; getPanelSize(); drawBackground(g2);//background drawData(g2); drawTouched(g2); } *7)他の可視化モジュールと連動させるフォーカス連動処理を記述します [#c6a2014b] -mouseMoved() メソッドを修正します -フォーカス情報のうち,メインキーワードにマウスで触ったキーワードをセットします -これにより,メインキーワードを利用している他の可視化モジュールで,同時にハイライトと処理が行われるようになります. public void mouseMoved(MouseEvent me) { mouseX = me.getX(); mouseY = me.getY(); touchedKeywordNumber = (mouseX/cellX) + (mouseY/cellY) * xNumber; if(touchedKeywordNumber != lastTouchedKeywordNumber) { text.focus.mainFocusKeyword = touchedKeywordNumber; repaintOthersByTouch(); lastTouchedKeywordNumber = touchedKeywordNumber; repaint(); } } *8)他の可視化モジュールからの連動を可能にする処理を記述します [#pd7d2fcc] -displayOperations() メソッドを修正します -フォーカス情報として格納されている メインキーワードを,マウスで触ったキーワードとして取り扱います -マウスで触ったときに動作させるためには,case 4501 番に記述します public void displayOperations(int optionNumber) { switch(optionNumber) { case 0: repaint(); break; case 4501: touchedKeywordNumber = text.focus.mainFocusKeyword; repaint(); break; } } *9)他の処理モジュールと連動させるフォーカス連動処理を記述します [#hc4df466] -マウスリスナーを追加します **クラスの定義を修正します [#b60b3eae] public class AllKeywords extends VisualizationModule implements MouseMotionListener, MouseListener **初期化用のメソッドを用いて,マウスリスナーを追加します [#v4c07027] public void initializePanel() { addMouseMotionListener(this); //MouseMotionListener addMouseListener(this); //MouseListener } **マウスリスナー用のメソッドをオーバーライドして,マウスをクリックしたときに連動する処理を記述します [#q44da564] //MouseListener public void mousePressed(MouseEvent me){} //Press public void mouseReleased(MouseEvent me){} //Release public void mouseEntered(MouseEvent me){} //Enter an area public void mouseExited(MouseEvent me){} //Exit an area public void mouseClicked(MouseEvent me) //Click { if(touchedKeywordNumber >= 0 && touchedKeywordNumber < text.keywordNumber) executeOthersByClick(); } -処理モジュールの処理には時間がかかることがありますので,触ったときではなく,クリック時に連動させることが望ましいです. *10)コンパイルして動作を確認します [#ye1b8aac] -5),6),7),8),9)のそれぞれの修正を終えた段階で,コンパイルして,動作を確認します -5)で,キーワード一覧の表示,6)でマウスで触ったキーワードのハイライト,がなされることを確認します. -7)の確認の方法 --他のパネルで,処理モジュール「マイニングなし」をセットした後,可視化モジュール「連動可視化」をセットします. --「連動可視化」が表示されているパネル下部の「キーワード」の上の「メイン」をクリックします --「全キーワード」モジュール内でキーワードを触ると,触ったキーワードが「連動可視化」内でも表示されます. -8)の確認の方法 --他のパネルでも,処理モジュール「マイニングなし」をセットした後,可視化モジュール「全キーワード」をセットします. --どちらの「全キーワード」モジュール内のキーワードをマウスで触っても,両方の「全キーワード」内で同じキーワードがハイライトされます -9)の確認の方法 --''環境設定''の「ツール設定」で,処理ツールの「フォーカスチェック」をチェックして追加して,「チェックしたツールをメニューに追加」ボタンを押した後,「設定終了」ボタンを押して戻ります. --他のパネルの上部で,処理モジュール「フォーカスチェック」(可視化モジュールは「Htmlテキスト」になる)を選択します(入力テキストが表示されます) --「全キーワード」モジュール内で,キーワードを触った状態でクリックすると,「フォーカスチェック」モジュールが動作して,テキスト中の選択したキーワードがハイライトされます.