*チュートリアルで試せる内容 [#lf6c2d69] -[[可視化インタフェースモジュールの作り方]] -[[パネルサイズに応じた表示更新]] --動作確認のために,[[処理モジュール作成1改2(バージョン0.42まで)]]の処理モジュールを先に作成して下さい *1)作成する処理モジュールの仕様を決めます [#p8dde63a] -[モジュール名] BarGraph(棒グラフ) -[入力] String型配列,int型配列 -[処理] int型配列で与えられる数字による棒グラフを作成,各棒の名前にString配列で与えられる文字を利用して,棒グラフを作成 -[出力] 作成した棒グラフを表示 *2)SampleDisplay2.java を利用して,モジュール作成の準備をします [#zd264f83] -tetdmのフォルダ内の,moduleフォルダ内のVisualizationModuleフォルダ内にある,SampleDisplay2フォルダを,フォルダごとコピーします -コピーしてできたフォルダの名前を,作成するモジュール名「BarGraph」に変更します -コピーして作成したフォルダ内のファイル名を変更します --SampleDisplay2.java -> BarGraph.java --SampleDisplay2.txt -> BarGraph.txt (テキストファイルの中身も「棒グラフ」に変更します) --必要に応じて,モジュール完成後にREADME.txtを修正します *3)BarGraph.java を編集し,プログラム作成の準備をします [#pdacac19] -プログラム中の SampleDisplay2 と書かれている箇所をすべて BarGraph に変更します(コメント内を含め4カ所) ---// BarGraph.java Version 0.30 ---package module.VisualizationModules.BarGraph; ---public class BarGraph extends VisualizationModule ---public BarGraph() **コンストラクタの記述の修正 [#rafe1924] -モジュールのIDを決め,コンストラクタ内のメソッド setModuleID の引数として与えます(今回は9977とします) public BarGraph() { setModuleID(9977); // Set your module ID after you have got it setModuleID(9977); // Set your module ID after you have got it } *4)一度コンパイルして,BarGraphモジュールの動作を確認します [#s6facad0] -make または ant コマンドでコンパイルします -コンパイル後TETDMプログラムを起動して,いずれかのテキストを読み込みます -[[処理モジュール作成1改2(バージョン0.42まで)]]で作成した処理モジュール「名詞TOP10」があれば,これを選択して,楕円とテキストの一文目が表示されるのを確認して下さい (SampleDisplay2.java の処理) *5)棒グラフを表示するプログラムを作成します [#b95ac1f0] **ファイルからの日本語の読み込み(今回は不要) [#va9438cc] -もとからある下記変数とメソッドの内容は,インタフェース内に日本語を表示させたい場合は利用して下さい -String outputInJapanese; -String outputText; -initializePanel() -initializeData() **処理モジュールからデータを受け取り,棒グラフの表示に必要なデータを保存する変数を,グローバル領域で宣言します [#x5084bb2] String names[]; int values[]; **initializeData() 内で変数の初期化を行います(オーバーライド) [#z61b01a8] -棒グラフの表示に必要なデータがない場合にエラーを出さないようにします public void initializeData() { names = new String[0]; values = new int[0]; } **処理モジュールからデータを受け取るメソッド,setDataを作成します(オーバーライド) [#wae268c2] -switch,case文を用いて作成します -今回は case 11:を利用することとします public void setData(int dataID, String data[]) { switch(dataID) { case 11: names = data; break; } } public void setData(int dataID, int data[]) { switch(dataID) { case 11: values = data; break; } } **棒グラフの表示プログラムを作成します [#rbf3ae60] -displayOperations メソッドの case 0: が自動的に実行されますので,そこから呼び出されるところに記述します -case 0:にrepaint(); を記述している場合は,paintComponent(Graphics g)から呼び出されるところに記述します -今回は,可視化モジュール ScoreDist の内容をほぼ転用して作成しています -スーパークラス内の変数,sizeX, sizeYには,表示できるパネルの縦と横のサイズが,メソッドgetPanelSize()が呼び出されるたびに格納されますので,この値を利用してパネルサイズの変更に対応できるようにします int width; //background public void drawBackground(Graphics2D g2) { if(values.length == 0) width = 0; else width = (sizeY-10)/values.length; g2.setColor(Color.cyan); g2.fillRect(0,0, sizeX, sizeY); g2.setColor(Color.white); g2.drawRect(10,10, sizeX-20, values.length*width); } public void drawData(Graphics2D g2) { int max=1; for(int i=0;i<values.length;i++) if(values[i] > max) max = values[i]; g2.setColor(Color.white); for(int i=0;i<values.length;i++) g2.fillRect(10,10+width*i, (int)((sizeX-20)*(double)values[i]/max), width); g2.setFont(new Font("Dialog", Font.BOLD, 20)); g2.setColor(Color.black); for(int i=0;i<names.length;i++) if(i < values.length) g2.drawString(names[i]+"("+values[i]+")", 20,(int)(10+width*i+width*0.5)); else g2.drawString(names[i], 20,(int)(10+width*i+width*0.5)); } //////////paint public void paintComponent(Graphics g) { Graphics2D g2 = (Graphics2D)g; getPanelSize(); drawBackground(g2); //background if(values.length == 0) return; drawData(g2); } *6)コンパイルして動作を確認します [#af6fa82f] -浦島太郎を入力し,「名詞TOP10」と組み合わせた場合,各名詞と頻度に応じた棒グラフ,および名詞と頻度が表示されます. -統合環境のウインドウのサイズを変えても,パネル内の表示がサイズに応じて変更されることを確認します