*チュートリアルで試せる内容 [#ge9ef8f4] -[[マイニング処理ツールの作り方]] -[[ボタンなどの日本語表示]] *1)作成する処理ツールの仕様を決めます [#t7412dee] -[ツール名] AllNoun(全名詞) -[入力] テキスト情報 -[処理] テキストに含まれる,すべての名詞を抽出する -[出力] 抽出した名詞を格納した配列( -> 可視化ツールTextDisplayを利用して表示) -[GUI] ボタンを押すと,抽出した名詞を可視化ツールに送信する *2)雛形のSample2.java を利用して,ツール作成の準備をします [#ke0cb4fa] -tetdmのフォルダ内の,moduleフォルダ内のMiningModuleフォルダ内にある,Sample2フォルダを,フォルダごとコピーします -コピーしてできたフォルダの名前を,作成するツール名「AllNoun」に変更します -コピーして作成したフォルダ内のファイル名を変更します --Sample2.java -> AllNoun.java --Sample2.txt -> AllNoun.txt (テキストファイルの中身も「全名詞」に変更します) --必要に応じて,ツール完成後にREADME.txtを修正します -作成するボタンの日本語として,ファイル Japanese.txt 内に,「データ送信」と書き,保存します *3)AllNoun.java を編集し,プログラム作成の準備をします [#if6cf639] -プログラム中の Sample2 と書かれている箇所をすべて AllNoun に変更します(コメント内を含め5カ所) ---// AllNoun.java Version 0.30 ---package module.MiningModules.AllNoun; ---public class AllNoun extends MiningModule ---public AllNoun() ---System.out.println("writing ERROR in AllNoun");(この部分は後で利用しません) **コンストラクタの記述の修正 [#ta18a389] -ツールのIDを決め,コンストラクタ内のメソッド setModuleID の引数として与えます -配列 pairingVisualizationID を初期化して,ペアとなる可視化インタフェースツールのIDを指定します. ---TextDisplay のIDの 1 を指定します.(今回はそのまま)[[可視化インタフェースツール一覧]] ---&color(red){setToolType(2); [[ツールタイプ]]はプリミティブになります.}; public AllNoun() { setModuleID(9912); // Set your module ID after you have got it pairingVisualizationID = new int[]{1}; setToolType(2); } *4)一度コンパイルして,AllNounツールの動作を確認します [#f1b956aa] -make または ant コマンドでコンパイルします -コンパイル後TETDMプログラムを起動して,いずれかのテキストを読み込みます -パネル上部の処理ツールを選ぶメニューの中から「全名詞」を選択し,パネル下部の「データ送信」と書かれたボタンを押します -入力テキストが,単語間にスペースが入った状態で表示されていることを確認します(Sample2.java の処理) *5)プログラムの作成に使える入力情報を確認します [#cc9d002c] -テキスト情報は,TextData型の変数 text に予め格納されているので,その中の単語情報に関するメンバー変数を確認します -[[テキストデータ]] ---KeywordData keyword[]; ---int keywordNumber; ---String word; (KeywordDataクラス内) ---int partOfSpeech; (KeywordDataクラス内.値が1なら名詞) *6)名詞リストを配列に格納するプログラムを作成します [#p2024b7c] **コンストラクタの前の,クラス内グローバル領域での変数の宣言 [#qe856edb] -名詞リストを保存するための配列を宣言します String wordList[]; --&color(blue){変数 String inJapanese[]は,MiningModuleクラスで宣言されており,initializaPanel()の実行前に,Japanese.txtの各行が自動的に読み込まれます.}; **自動実行メソッド initializePanel() の作成(オーバーライド) [#td243118] -ボタンの初期化を行い,GUI用のパネルoperationPanel にadd します --&color(blue){ボタン用の変数 JButton button[]は,あらかじめMiningModuleクラスで宣言されています.}; public void initializePanel() { button = new JButton[1]; button[0] = new JButton(); button[0].addActionListener(this); operationPanel.add(button[0]); } **自動実行メソッド initializeData() の作成(オーバーライド) [#g4926c6a] -ボタンに,読み込んだ日本語名を割り当てます --&color(blue){用意したJapanese.txtの一行目が,inJapanese[0]に読み込まれていますので,これを利用します.}; public void initializeData() { if(isMenuInJapanese()) button[0].setText(inJapanese[0]); else button[0].setText("SUBMIT"); } **名詞リストを作成する MyMethod() メソッドを作成します [#l19c85f0] -miningOperations メソッドの case 0: が自動的に実行されますので,これを修正して,そこから呼び出されるように記述します. case 0: MyMethod(); break; void MyMethod() { int nounID[] = new int[text.keywordNumber]; int frequency[] = new int[text.keywordNumber]; int count; count = 0; for(int i=0;i<text.keywordNumber;i++) if(text.keyword[i].partOfSpeech == 1) count++; wordList = new String[count]; count = 0; for(int i=0;i<text.keywordNumber;i++) if(text.keyword[i].partOfSpeech == 1) wordList[count++] = text.keyword[i].word; } **ボタンが押されたときの動作を,actionPerformed(ActionEvent e)メソッドに記述します [#q052d29a] -miningOperations メソッドの case 1: に対応させることにします public void actionPerformed(ActionEvent e) { if(e.getSource() == button) if(e.getSource() == button[0]) miningOperations(1); } -miningOperations メソッドの case 1: を作成します --可視化ツールの case 0: を displayOperations(0) で実行して,表示を更新します case 1: setDataStringArray(wordList); displayOperations(0); break; *7)コンパイルして動作を確認します [#nfa005f2] -可視化ツール TextDisplay がsetDataメソッドによって受け取ることができるデータ型とデータ数を,README.txtファイルや,ソースプログラム(コンストラクタ内のdataNumbers[])を見て確認します -TextDisplay は,String型のデータを1つ(dataIDが0のデータのみ)受け取って表示します -&color(red){送信するString[]型のデータは,[[データ型コンバート]]によりString型に変換されて表示されます}; -起動時には「テキストなし」と表示され,「データ送信」ボタンを押すと,全名詞が表示されます