テキストの入力について †
統合環境起動後のコピー&ペーストによるテキスト入力 †
- あるパネルに,処理ツール「テキストエディタ」と可視化ツール「テキスト表示」の組合せがセットされている状態で,テキストフォーム内に入力したいテキストを貼付けて,「保存+実行」ボタンを押すと入力テキストとして扱われます.
- 貼付けたテキストに句点や段落の区切りを挿入したい場合は,「改行で文に」「空行で段落に」ボタンを利用することもできます.
入力テキストの形式 †
- [日本語文字コード]Shift-JIS か EUC のテキストを入力できます.
- 日本語文字コードがUTF-8のテキストは,入力できません.
- [文の区切り]句点(。や.)を文の区切りとして取り扱います.(句点が1つもないテキストでは動作しません)
- [段落の区切り]単一テキストの場合,テキスト内に「スナリバラフト(環境設定で設定したセグメント区切りの文字列)」という文字列を挿入することで,
段落(セグメント)の区切りを与えることができます.
- [テキストの区切り]複数テキストを入力する場合,テキスト間に「スナリバラフト」という文字列を挿入して1つのテキストに結合させることで,テキスト(セグメント)の区切りを与えた,入力テキストを生成することができます.
- 複数テキストを入力する場合,テキストの区切りと段落の区切りを区別して与えることはできません.
- [ファイル名]フォルダ名(ファイルがあるフォルダを含む)およびファイル名に日本語は使えません
- [ファイルへの処理]統合環境内のすべての処理は,入力テキストのコピー「入力ファイル名2」に対して行われます.
(どんな操作を行っても元のテキストが失われることはありません)
統合環境起動後のテキストの読み込み †
- 単一テキストの入力は,統合環境内の「ファイル」ボタンを押して,テキストファイルを選択して与えます
- 複数テキストの入力は,統合環境内の「フォルダ」ボタンを押して,フォルダを選択して与えます
- フォルダ内のファイルをすべて結合したテキストファイル,「フォルダ名.txt」が作成され,フォルダtextの中に保存されます.
(選択したフォルダ内のすべてのファイル(隠しファイルは除く)を結合しますので,フォルダ内の確認を行ってから選択して下さい.)
(2度目からは,作成されたファイルをtextフォルダから読み込むことをおすすめします)
- 結合の際には,テキスト間に「スナリバラフト」が挿入されます.
- フォルダ内のファイルの表示順に結合されます.
- フォルダ内のテキストの日本語文字コードは,Shift-JIS と EUC のどちらでも(混ざっていても)問題ありません
使い方の基本 †
ツールの選択 †
- 統合環境上部の「自動」ボタンで表示されるウインドウの中から,用途に応じたボタンを押すと,自動的にツールがセットされます.
- 統合環境上部の「名称」「画像」ボタン,またはパネル上部の「ツール(名称)」「ツール(画像)」ボタンを利用して、使用するツールを選択します。
ツールの説明 †
- 「ツールの選択」でセットされたツールの説明は,パネル上部の「説明」ボタンを押して,見ることができます.
- 上側のピンク色のウインドウが「処理ツール」の説明,下側の水色のウインドウが「可視化ツール」の説明となっています.
ツールの組み合わせの選択 †
- パネル上部の「セット」ボタンを押すと、そのパネルでセットされている処理ツールが推奨する組み合わせに、全パネルのツールをセットしなおします。
- 「戻る」ボタンで、セット前の状態に戻すことができますので、「セット」と「戻る」を繰り返すことで、いろいろなツールの組み合わせを試すことができます。
統合環境を用いた活用事例 †
具体的な活用例につきましては,今後充実させていきます.
テキスト分析:テキストのいろいろな情報を確認できます. †
- テキストのキーワード、重要文、表現の適切さなどを確認したいことがあります
[入力テキストの準備]
- 分析したい日本語のテキストを用意します。段落の区切りに文字列「スナリバラフト」を入れて保存します。(文字コードはShift-JISかEUC)
- 統合環境の起動後、「テキスト」ボタンにより、保存したテキストを指定して読込みます。
[ツールのセット]
- 現在,起動後に,左端のパネルに,複数のツールによるテキストの分析結果を統合して表示するツール「テキスト分析」が選択されています.
[結果の表示と確認]
- 以下の項目を確認することができます(一部バージョン0.39から)
- 主役:主語としての頻度が最も高い単語
- 主題:文章中のキーワード
- 最重要文
- 一貫性(文単位):文章の主題にもとづく,文間のつながり
- 一貫性(単語単位):文章の主題にもとづく,単語間のつながり
- 主語含有率:主語がある文の割合
- 不適切表現数:特定の単語の使用回数
- 長文の数:100文字以上の文の数
- 総合評価(100点満点)
- 画面はバージョン0.39のものです
[結果の詳細の表示と確認]
- 「テキスト分析」が選択されているパネルの上部の,「セット」ボタンを押すと,表示している項目に関連するパネルがセットされます.
- 各パネル上部の,「セット」ボタンと「戻す」ボタンを繰り返し利用することで,各ツールによる出力の詳細を確認することができます.
[活用例]
- 論文やレポートなどの原稿を作成する際に,総合評価が80点以上になることを目指すことで,基本的かつ気がつきにくい点の修正が行えます.
- 先生の場合は,学生にそのように指示を出すこともできます
- 自分や他人の文章の癖や傾向を把握することができます.
レポートチェック:レポートの独自性を確認できます. †
- レポートの評価を行う際に、類似するレポートが含まれている場合に、それらを素早く確認することができます。
[入力テキストの準備]
- 評価したいレポート集合をひとつのフォルダ内に保存します(文字コードはShift-JISかEUC)
- 統合環境の起動後、「フォルダ読込」ボタンにより、保存したレポート集合があるフォルダを指定して読込みます。
[ツールのセット]
- いずれかのパネル上部の左メニューから関連チェックを選択し、同じパネル内の「セット」ボタンを押すと、4つの関連するパネルがセットされた状態になります。
[結果の表示と確認]
- 一番左のパネル内で、各レポートを表す円をマウスで触ると、そのレポートと最も類似するレポートとの関係を確認できます。
複数メールの要約:あるテーマに関連する複数のメールを要点を確認できます。 †
- 1つのサブジェクトで10件以上のメールがやり取りされることがありますが、メールが長くなって来ると要点がつかみづらくなります。するとメールでの意見交換が阻害されます。この問題を解消することができます。
[入力テキストの準備]
- 要約したいメール集合をひとつのフォルダ内に保存します(文字コードはShift-JISかEUC)
- 統合環境の起動後、「フォルダ」ボタンにより、保存したメール集合があるフォルダを指定して読込みます。
[ツールのセット]
- いずれかのパネル上部の「ツール選択」ボタンを押してから、処理ツール「要約(展望台)」と「テキスト」を選択します。
- 同じパネル内の「セット」ボタンを押します。
[結果の表示と確認]
- 要約されたメールと、メール中の重要なキーワードが表示されます。
- 要約されたメールと重要なキーワードを読むことによって、複数のメールの要点をつかむことができます。
アンケート自由記述文の精査:自由記述文の中にある意見文を精査できます。 †
- アンケートの自由記述文では、貴重な回答者の生の声を得ることができます。しかし、自由記述文の中には事実と意見が混在していることもあります。それらを分け、意見のみを精査することによって、新しい知見を発見できる可能性が広がります。
[入力テキストの準備]
- アンケートの自由記述文が書かれたテキストを用意します。1人の自由記述文は1行で記述し、行と行の間に段落の区切り文字「スナリバラフト」を入れます。(文字コードはShift-JISかEUC)
- 統合環境の起動後、「テキスト」ボタンにより、保存したテキストを指定して読込みます。
[ツールのセット]
- いずれかのパネル上部の「ツール選択」ボタンを押してから、「アノテーション(9)」と「テキスト(カラー)」を選択します。
- 同じパネル内の「セット」ボタンを押します。
[結果の表示と確認]
- アンケートのテキストと、意見文がハイライトされたテキストが表示されます。
- ハイライトされたテキストを読みながら、意見文を精査します。