統合環境を用いた活用事例

テキスト分析:テキストのいろいろな情報を確認できます.

  • テキストのキーワード、重要文、表現の適切さなどを確認したいことがあります

    [入力テキストの準備]

  • 分析したい日本語のテキストを用意します。段落の区切りに文字列「スナリバラフト」を入れて保存します。(文字コードはShift-JISかEUC)
  • 統合環境の起動後、通常モードまたは拡張モードで,「ファイル」ボタンにより、保存したテキストを指定して読込みます。
    • スーパーライトモード,ライトモードの場合は,エディタにテキストをカット&ペーストで貼付けて,「保存+実行」ボタンを押します.

      [ツールのセット]

  • モード変更後に,真ん中のパネルに,複数のツールによるテキストの分析結果を統合して表示するツール「テキスト評価(分析結果まとめ)」がセットされます.

    [結果の表示と確認]

  • 以下の項目を確認することができます(一部バージョン0.39から)
    • 主役:主語としての頻度が最も高い単語
    • 主題:文章中のキーワード
    • 最重要文
    • 一貫性(文単位):文章の主題にもとづく,文間のつながり
    • 一貫性(単語単位):文章の主題にもとづく,単語間のつながり
    • 主語含有率:主語がある文の割合
    • 不適切表現数:特定の単語の使用回数
    • 長文の数:100文字以上の文の数
    • 総合評価(100点満点)

     urashima.png

  • 画面はバージョン0.39のものです

    [結果の詳細の表示と確認]

  • 「テキスト評価(分析結果まとめ)」が選択されているパネルの上部の,「セット」ボタンを押すと,表示している項目に関連するパネルがセットされます.
  • 各パネル上部の,「セット」ボタンと「戻す」ボタンを繰り返し利用することで,各ツールによる出力の詳細を確認することができます.

    [活用例]

  • 論文やレポートなどの原稿を作成する際に,総合評価が80点以上になることを目指すことで,基本的かつ気がつきにくい点の修正が行えます.
    • 先生の場合は,学生にそのように指示を出すこともできます
  • 自分や他人の文章の癖や傾向を把握することができます.

レポートチェック:レポートの独自性を確認できます.

  • レポートの評価を行う際に、類似するレポートが含まれている場合に、それらを素早く確認することができます。

    [入力テキストの準備]

  • 評価したいレポート集合をひとつのフォルダ内に保存します(文字コードはShift-JISかEUC)
  • 統合環境の起動後、拡張モードにして,左上の「フォルダ(フォルダ画像)」ボタンにより、保存したレポート集合があるフォルダを指定して読込みます。

    [ツールのセット]

  • 拡張モードの自動組合せの中から「段落間関係」を選択すると、4つの関連するパネルがセットされた状態になります。
    • 右から2番目のパネルでは,下部「セグメント」の「サブ」をクリックして選択して下さい。

      [結果の表示と確認]

  • 一番左のパネル内で、各レポートを表す円をマウスで触ると、そのレポートと最も類似するレポートとの関係を確認できます。

複数メールの要約:あるテーマに関連する複数のメールを要点を確認できます。

  • 1つのサブジェクトで10件以上のメールがやり取りされることがありますが、メールが長くなって来ると要点がつかみづらくなります。するとメールでの意見交換が阻害されます。この問題を解消することができます。

    [入力テキストの準備]

  • 要約したいメール集合をひとつのフォルダ内に保存します(文字コードはShift-JISかEUC)
  • 統合環境の起動後、拡張モードにして,左上の「フォルダ(フォルダ画像)」ボタンにより、保存したメール集合があるフォルダを指定して読込みます。

    [ツールのセット]

  • ライトモード,通常モード,拡張モードの自動組合せの中から「重要文とキーワード」を選択すると、2つの関連するパネルがセットされた状態になります。

    [結果の表示と確認]

  • 要約されたメールと、メール中の重要なキーワードが表示されます。
  • 要約されたメールと重要なキーワードを読むことによって、複数のメールの要点をつかむことができます。

アンケート自由記述文の精査:自由記述文の中にある意見文を精査できます。

  • アンケートの自由記述文では、貴重な回答者の生の声を得ることができます。しかし、自由記述文の中には事実と意見が混在していることもあります。それらを分け、意見のみを精査することによって、新しい知見を発見できる可能性が広がります。

    [入力テキストの準備]

  • アンケートの自由記述文が書かれたテキストを用意します。1人の自由記述文は1行で記述し、行と行の間に段落の区切り文字「スナリバラフト」を入れます。(文字コードはShift-JISかEUC)
  • 統合環境の起動後、「テキスト」ボタンにより、保存したテキストを指定して読込みます。

    [ツールのセット]

  • 拡張モードで,いずれかのパネル上部の「ツール選択」ボタンを押してから、「意見文抽出」「テキスト表示(カラー)」を選択します。
  • 同じパネル内の「セット」ボタンを押します。

    [結果の表示と確認]

  • アンケートのテキストと、意見文がハイライトされたテキストが表示されます。
  • ハイライトされたテキストを読みながら、意見文を精査します。

統合環境を用いた活用事例(見込み)

作成予定モジュールに関するものだけでなく,アイディアレベルのものも含みます.

テキスト分析結果に基づいて関連情報を検索.

  • テキスト分析ツールとしてだけでなく検索ツールとしてもTETDMを活用できるように.
  • ただの検索ではなく様々な角度からテキスト分析した結果(モジュールの出力)を利用.
    • ユーザの重視する分析結果に応じた関連情報を検索.
    • テキストと分析結果がクエリ(ユーザは検索キーワードを意識せず).
  • 各種WebサービスAPIと連携も.
  • 例:既存モジュールで,テキストの話題,一貫性,長文率など色々わかるので,わかった情報のうち任意の情報を重視して,類似するBlog記事やTwitter発言など検索.

他者によるテキスト分析の過程・結果を提示.

  • 同一文書は類似したタイプの文書でも人によって分析の仕方に差異があると想定.
    • 例:論文の読み方,ニュース記事の読み方,レビュー文の読み方など.
  • このタイプの文書にはこういったモジュールでの分析がよく行われているといった情報提示.
  • どういったところに着目すべきかといった情報提示.
  • 教育現場(情報リテラシー系の講義)での活用を期待.

添付ファイル: fileurashima.png 1696件 [詳細]

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Last-modified: 2015-11-30 (月) 13:33:27 (3070d)