概要 †
- ユーザが着目(フォーカス)している可視化ツール上のデータを,処理ツールの入力として利用します
- 結果として,組み合わせて用いられている可視化ツールの表示も更新されます
- 連動要請は,可視化ツールから行います
- 連動実行は,処理ツールに記述します
実装方法 †
- バージョン3.50からTouch, Click, Timingが統一され、case 4500:を使用するように変更されています。
- バージョン3.50からfocusExecuteがtrueにセットされているモジュールに変更されています。
- 説明中のモジュールとは,ツールのことです.
連動要請(可視化ツール) †
- 可視化ツール内で,データにフォーカスを与える記述を書きます
- TextData クラスの内部クラス Focus 型のインスタンス text.focus を利用します
- バージョン4.0からFocus型変数へのアクセス方法が変更されます。
- Focus 型
変数名 | 説明 |
boolean focusKeywords[]; | 各キーワードのフォーカスのon, off |
boolean focusSegments[]; | 各セグメントのフォーカスのon, off |
boolean focusSentences[]; | 各文のフォーカスのon, off |
int mainFocusKeyword, subFocusKeyword; | あるキーワードのフォーカス(第1,第2)(数値はキーワードID,フォーカスなしなら-1) |
int mainFocusSentence, subFocusSentence; | ある文のフォーカス(第1,第2)(数値は文番号,フォーカスなしなら-1) |
int mainFocusSegment, subFocusSegment; | あるセグメントのフォーカス(第1,第2)(数値はセグメント番号,フォーカスなしなら-1) |
- 以下の変数にはアクセス用のメソッドを利用してください
- 下記以外にboolean,int,double,Stringの配列もあります→テキストデータ
ある文字列のフォーカス(第1,第2)(フォーカスなしなら"") |
ある実数のフォーカス(第1,第2)(フォーカスなしなら0.0) |
ある整数のフォーカス(第1,第2)(フォーカスなしなら0) |
- アクセス用メソッド
void setMainFocusString(String word) | フォーカスする文字列のセット(第1) |
void setSubFocusString(String word) | フォーカスする文字列のセット(第2) |
void setMainFocusDouble(double value) | フォーカスする実数のセット(第1) |
void setSubFocusDouble(double value) | フォーカスする実数のセット(第2) |
void setMainFocusInteger(int value) | フォーカスする整数のセット(第1) |
void setSubFocusInteger(int value) | フォーカスする整数のセット(第2) |
String getMainFocusString() | フォーカスする文字列の取得(第1) |
String getSubFocusString() | フォーカスする文字列の取得(第2) |
double getMainFocusDouble() | フォーカスする実数の取得(第1) |
double getSubFocusDouble() | フォーカスする実数の取得(第2) |
int getMainFocusInteger() | フォーカスする整数の取得(第1) |
int getSubFocusInteger() | フォーカスする整数の取得(第2) |
- フォーカス情報の初期化用メソッド
- 上記のすべての変数がフォーカスなしの状態にセットされます.
- 可視化ツール内で,スーパークラスで用意されている以下のメソッドを呼び出すことで,コンストラクタ内で focusExecute を true に設定している処理ツールの処理を再実行(initializeData() と miningOperations()のcase 4500: ならびに,ペアとなっている可視化ツールの initializeData(),displayOperations()のcase 0: を実行)します.
- executeAllByFocus():すべての処理ツールの処理を実行
- executeOthersByFocus():本メソッドを呼び出したパネル以外の処理ツールの処理を実行
連動実行(処理ツール) †
- 処理ツールのコンストラクタ内で focusExecute の値を true にセットします.(セットしていない場合,連動しません)
- TextData クラスの内部クラス Focus 型のインスタンス text.focus を利用します
- 可視化ツール内で,Focus 型の変数の内容に応じて,フォーカスされているデータを強調して表示する記述を,miningOperations()のcase 4500: から呼び出されるところに書きます
例)if(inputKeywords == 0) {
for(int i=0;i<keywordNumber;i++)
if(text.focus.focusKeywords[i]) inputKeywordList[inputKeywords++] = i;
}
フォーカス情報による処理連動の処理フロー †
- バージョン3.50から以下に変更(Touch, Click, Timingが統一)されています。
- repaintOthersByFocus()
- executeAllByFocus()
- executeOthersByFocus()