マイニング処理ツール(簡易版)

  • 入力テキストのデータ(テキストデータ)を入力として,入力テキストに関する処理結果をデータとして生成し,可視化ツールに出力します.
  • 簡易版:複数の処理を行うためのボタン類を用意せず,単一の処理を実行する

マイニング処理ツール(簡易版)作成の概要

  • マイニング処理ツール作成用の、マイニングモジュールクラス(MiningModule)を継承(extends)してクラスを作成します。
  • 出力データを作成するための処理は,miningOperations() メソッドの中から、呼び出される形で記述します。(オーバーライド
  • 出力データの作成に必要な(データの再生成時に必要な)初期化処理は、initializeData() メソッドの中に記述します。オーバーライド
    • 入力テキストの再読み込みがあった場合など、データ再生成の命令があったときに呼び出されます。
  • 処理結果は、setData***() メソッドを利用して、可視化インタフェースツールに渡します。
    • ***の部分には渡すデータの型を表す文字列が入ります。

マイニング処理ツールの構成

MiningConst1.png

パネル初期化時の処理の流れ

InitMining1.png

データ更新時の処理の流れ

Retry.png

サンプルプログラム

fileSample1.java :入力テキストの単語間にスペースを入れた文字列を生成

作成の準備

  • module/MiningModules フォルダ内に,自分が作成するツール(クラス)名のフォルダ(たとえばMyModule)を作成します.
    • モジュール名に使用できるのは,アルファベットか数字のみで,一文字目は大文字にする必要があります.
  • 作成したフォルダ内に,ソースファイル MyModule.java を用意します.
  • MiningModule クラスのサブクラスとして実装します.
       例)  class MyModule extends MiningModule

コンストラクタの作成

  • setModuleIDメソッドにより,ツールIDを与えます.(公開用に取得したID,または他のツールとかぶらないID)
       例)  setModuleID(4723);
  • 配列 pairingVisualizationID を初期化して,ペアとなる可視化インタフェースツールのIDを1つ以上指定します.
       例)  pairingVisualizationID = new int[]{1};
  • ツールタイプが,1:シンプル,2:プリミティブ,3:セミプリミティブ,に該当するときは,setToolType(int) メソッドにより,該当するタイプ番号をセットして下さい.
       例)  setToolType(2);

変数の宣言

  • クラス内のグローバル変数を宣言して下さい.
  • 宣言した変数の初期化とインスタンス化は,必ずいずれかのメソッド内で行って下さい.

入力

自動実行メソッドの実装

[2.初期化と前処理] void initializeData(){}

  • 処理ツール内の変数の初期化,マイニングの前処理を記述して下さい

[5.7. マイニング処理と結果の出力] void miningOperations(int optionNumber){} (実装必須)

  • 全体をswitch(optionNumber) case 文により記述した上で,case 0: の箇所に以下を記述してください.
    • マイニング処理の結果を生成する処理
    • 処理結果を可視化ツールに送る setData*** メソッド
  • 可視化ツールの初期表示([6.結果の描画])が終わった後に実行する処理([7.マイニング後処理])を, case -1:の箇所に記述することができます.
    • 可視化ツールの表示オプションを指定(ボタン等の初期設定)するなどの利用を想定しています.

出力

dataID について

  • 出力は,まず,dataID (可視化ツールがデータ受け取る際のID番号.可視化ツール内でデータ型ごとにカウント)の値を0にリセットする、下記のメソッドを呼び出してください。
   void resetData();
  • setData*** メソッドにより可視化ツールがデータの受け取りに成功するごとに、可視化ツール内の,そのデータ型の dataID は 1 ずつ増加します
  • dataIDの値は、ペアとする可視化ツールごとに、0から1ずつ増加していきます。

setData*** メソッド

  • 出力データの型に対応する setData*** メソッド(マイニングモジュールクラス内で定義)の引数に,生成したデータを与えて呼び出すことで、データを出力してください.
   void setDataBoolean(boolean data);
   void setDataInteger(int data);
   void setDataDouble(double data);
   void setDataString(String data);
   void setDataBooleanArray(boolean data[]);
   void setDataIntegerArray(int data[]);
   void setDataDoubleArray(double data[]);
   void setDataStringArray(String data[]);
   void setDataBooleanArray2(boolean data[][]);
   void setDataIntegerArray2(int data[][]);
   void setDataDoubleArray2(double data[][]);
  • 上記のメソッドを1つだけ用いる場合,プリミティブツール(参考:ツールタイプとなります.
  • 特定の dataID のデータとして可視化ツールにデータを送りたい場合,上記メソッドの使用回数を把握して数を合わせるか,下記のメソッドにより直接 dataID を指定してデータを送ってください.
   void setDataBoolean(int dataID, boolean data);
   void setDataInteger(int dataID, int data);
   void setDataDouble(int dataID, double data);
   void setDataString(int dataID, String data);
   void setDataBooleanArray(int dataID, boolean data[]);
   void setDataIntegerArray(int dataID, int data[]);
   void setDataDoubleArray(int dataID, double data[]);
   void setDataStringArray(int dataID, String data[]);
   void setDataBooleanArray2(int dataID, boolean data[][]);
   void setDataIntegerArray2(int dataID, int data[][]);
   void setDataDoubleArray2(int dataID, double data[][]);
  • dataID を指定するメソッドを利用した場合,データ型コンバートは行われません.(プリミティブ、セミプリミティブツール(参考:ツールタイプ)の認定対象外となります)

コンパイル

  • 統合環境の tetdm フォルダ内で make または ant でコンパイルしてください.(自動的に統合環境に組み込まれます)
    • makeまたはantコマンドが無い場合は,コマンドをインストールしてください.
    • Windowsのコマンドプロンプトでは,Makefileに記述されているjavacコマンド内のワイルドカード*が使用できないことがあります.
      • その場合,antコマンドを使用できるようにしていただくか,cygwinなどのターミナルソフトのインストールが必要です.
    • antコマンドでコンパイルを行った場合,各フォルダ内にclassファイルは作成されませんが動作には問題ありません.

添付ファイル: fileRetry.png 1310件 [詳細] fileMiningConst1.png 1402件 [詳細] fileInitMining1.png 1402件 [詳細] fileSample1.java 1986件 [詳細] fileminingconst1.png 1714件 [詳細] fileretry.png 1902件 [詳細] fileinitmining1.png 1748件 [詳細]

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Last-modified: 2018-11-26 (月) 12:30:45 (1971d)